TOO LONG AWAKE(水戸ホーリーホック応援blog)

水戸ホーリーホックの観戦記録などを綴っています。

2020 J2第17節 水戸1-2栃木 ミス、走力、球際

試合当日夕方に現地観戦に行けることが確定し、急ぎQRチケットを購入してスタジアムに駆けつけた北関東ダービー。しかし結果は今季ワーストの出来での敗戦。試合後はため息しか出ませんでした。とにかくパスミスが多くて自滅だったのが悔しさを倍増させますね。

ダービー戦、しかもホームの試合の重みは色んな人が指摘していると思うので別の視点で書くと、前節の記事の最後の書いたとおり、浮き沈みを繰り返す今季の水戸にとって「連勝が先に来るか連敗が先に来るか」は大きな分岐点。その意味で今日の試合は大きなチャンスだったし、しかも先制点まで取れた。この試合に勝ち切れなかったことで逃してしまったものは非常に大きいと思います。そして、今季は今後も迷走が続いていくことが予感させられる気持にもなりました。

悔しいので後半45分間をDAZNで見直したけれど、栃木も決して上手いサッカーはしていない。しかし、チーム全員がサボらない積極的なプレス、セカンドボールへの反応、球際での気持ちの入り方・・・そういう地味であるけどサッカーのベースである点で確実に水戸を圧倒していました。支配率は水戸59%/栃木41%でも、栃木が水戸を押し込む時間が長く、シュート数は水戸8本に対して栃木18本。この数字を見て、昨季好調だった水戸に似ていると思いました。やってほしいことをやられた。悔しいですね。

戦術的な点は二つほど。まず、ビルドアップが不味かった。CBは縦パスや効果的ロングフィードが出せず、ボランチの山田&安東もサポートに回る回数が少なく、結果的にサイドに追いやられて詰まる場面が目立ちました。もう一つは、攻撃時に単独で勝負を仕掛けてボールを失いすぎなこと。もっとマイボールをしっかり繋でいかないと、今日の試合のように主導権を握られ続けることに。それでは半ば自滅に近くなってしまう。苦しい場面でボールをどう繋いでいくか。チームの意思統一をしっかりしてほしいです。

最後に。栃木の田代の同点ゴール。乾や前嶋に当たってコースが変わった中で最後まで反応した素晴らしいゴール。プレーから強い気持ちも伝わってきました。ああいう姿を見せてくれたらサポーターは嬉しい。羨ましくなりました。

【選手寸評】
牲川(4.5)好セーブ2本を加味しても厳しくこの評価。ディフェンスとの連携不足や
      飛び出しの判断ミス、キック精度の低さなど悪さが目立った。
細川(5.5)高さ・強さは出せていたが、ビルドアップは一呼吸遅く目詰まりに。
住吉(5.0)細川に同じ。三國の育成のための前半での交代はちょっと残念。
前嶋(5.0)前半は落ち着いてパス回しや攻撃参加ができていたが後半押し込まれる。
乾 (4.5)プレースタイルは自分でやりたがりな感じ。それが攻撃時に良さとして
      出る場面もあれば致命的なミスパスを生む場面も。
安東(4.5)まず本人も反省してると思うけどラストワンプレーのパスね。
      試合を通じても栃木の守備に引っかかる場面が多かった。
山田(4.5)前半は周囲との意思疎通が合わずプレーの判断ミスなど不安要素に。
      後半ややや持ち直したが、持ち味をそこまで発揮できなかった。
森 (5.5)今日のメンバーの中では気持ちを見せてくれたと思う。
奥田(5.0)単独突破の頑張りは認めるが相手DFには勝てず。惜しいシュート1本。
山谷(4.5)存在感がなく良いチャンスを作れないまま終わる。
ピットブル(6.0)栃木のDF2人を一人でぶち抜くゴールは痛快。
     その後も身体の強さでルーズボールに競り勝つなど良さを見せていた。
三國(5.0)クリアが不十分だったりパスが危うかったりやや不安定だったかな。
山口(5.0)らしくないミスやFKでの宇宙開発など期待した出来ではなかった。
松崎(5.0)警戒されて自由にプレーできず。何度か良い攻撃展開を見せたが。
中山(4.5)最前線が主戦場。倒れず頑張れ。以上。
※木村は出場時間が短いため評価なし。
【監督寸評】(4.5)
過密日程でターンオーバーが必要とはいえ、チームとして機能しない采配は✖。
後半に前線でタメをつくれない展開が続く中、手を打つのに遅きに失した。