2021 J2第32節 相模原4-4水戸
試合終盤間際の撃ち合いはスリリングで面白さはあったけれど、試合後の両監督のインタビューが象徴しているように、チームとしてやるべき事ができなかったという反省のほうが大きい試合でしたね。
プラスとマイナス
プラスの材料はやはり渡邉柊斗。ボールの持ち方は松崎と似ていて、狭い局面でもキープしながら視野を広くパスを出せる。相違点は球離れが速いところで、村田のオーバーラップを素直にどんどん使っていて、それが上手くPKにも結びつきました。FKのキッカーも任され、キック精度も良さそうなので、残り10試合出場機会が増えていきそう。
マイナスの点はずさんな守備。特に右サイドはやられ過ぎた。相手が右サイドに展開したとき、渡邉が戻って対応するのか、村田が対応して渡邉が戻る時間を作るのかの判断が悪く、相手に自由を与えてしまっていました。タビナスも今日はダメダメな日でしたねただ、懲罰的に前半で交代させるのも違ったかな。代わって入った三國もパフォーマンス低かったし。
悪かった点のもう一つは、伊藤涼太郎。前節と同じようにボールを受ける位置が低くて、左サイドの攻撃は前半ほとんど機能しなかった。次節は伊藤涼太郎はスタメン落ちさせるのが順当かな。戻ってきた奥田が素晴らしい活躍ぶりを見せ、山根もコンディションも良さそうでした。もちろん森でも良いし。
スタメンの選択はベストだったか?
スタメン選手を固定せずに、調子の良い選手にどんどん入れ替えていく采配。これにより、今の水戸のサブ層の厚みが出ているのは確かだけれど、1試合1試合勝ち点を積み上げるためのベストな選手選択をし続けるのもまた重要な訳で。今日の試合で中山、奥田をきちんとスタメン起用していれば順当に勝てた可能性が高いと思います。これからシーズン最終盤だから、来季もやや見据えつつの戦いになっていくと思うけど、上手くバランスを取りながら、目の前の試合を大事にしてほしいところです。
選手寸評
牲川(4.5)4失点。どれかは防げたと思う。ファンブルもあり安定感なかった。
タビナス(4.0)2失点とも相手FWにあっさり打たせすぎ。不調な出来。
鈴木(5.0)相手に起点を作らせてしまっていたか。ビルドアップもやや消極的。
村田(4.5)攻撃面では良さを発揮していたが、守備でそれを帳消しにしてしまった。
大崎(5.5)安定した守備を披露。後半の攻め上がりも効果的だった。
新里(5.0)守備面で強く行くべき場面で甘かった。ボールはよく触ってた。
平塚(5.0)左右にボールを散らしつつ、縦の鋭いパスも何本か。1失点目に絡むミス。
伊藤(4.5)期待されてる攻撃で良さを発揮できず。焦りもあるのか。
渡邉(5.5)攻撃面で存在感あった。キープ力ある。これから期待の選手。
藤尾(5.5)落ち着いてPK決めた。ポストプレーも頑張ってこなしていた印象。
安藤(4.5)プレーの精度低く、ビッグチャンスになりかける場面でミスが複数あった。
三國(4.5)空中戦で競り負ける場面多いのが気になる。ユーリにやられ過ぎた。
山根(5.5)身体のキレが出てきて、持ち前のギラギラ感がプラスに作用。
松崎(5.0)奥田の得点をアシスト。それ以外は大人しめ。
奥田(6.5)2得点をあげ、もう1得点にも絡む活躍。MOM選出。
中山(5.5)素晴らしいゴールあったが、もう1点取れたか。
秋葉監督(5.0)
交代選手が良いプレーを出して得点を上げることに成功したが勝利には至らず。スタメンの選択、チームとしての守備意識で次に反省を生かすべき点もあると感じる。