2019 J2第21節 金沢２－２水戸 前半４位で折り返し

水戸の良いところと悪いところがどちらも表に出た試合だったね。

ボールを奪ったら迷わず攻撃を仕掛ける姿勢は出ていて、

攻撃時のパス交換もスムーズだったので、水戸がペースを握る時間は結構あった。

白井の今季初ゴールは第21節のベストゴール候補になっていいくらいだし、

志知のゴールも効き足じゃない右足で抑えをきかせた良いシュートでした。

しかし、最近数試合での失点の多さは今日も改善されなかったね。

１失点目は瀧澤が気を緩ませてクロスへの寄せが遅かったことと

岸田が守備が整っていながら簡単にマークを外されるという２つのミスが重なった失点。

２失点目は垣田の強さが際立つものの、直前のクロスバー直撃で命拾いしたのだから、

そこはしっかり気を引き締めなおしてほしかった（こちらも岸田の軽い守備が・・・）。

ここ最近、水戸の守備が後手に回って失点を喫する場面が増えているのは、

怪我人の影響でボランチを白井から平野に替えた影響が大きい思う。

白井は豊富な運動量で相手のバスの出し手に必ずアプローチするけど、

平野の場合はその点がやや物足りず、相手が容易に展開できてしまう。

結果として、ズルズルと下がって押し込まれてしまうことになる。

その反面、攻撃時には平野のパスセンスは期待されられるものがあるのも確か。

本人もどんどん自信を持って、精度の高いパスをどんどん供給してくれている。

平野の起用は今の選手層なら納得なんだけど、諸刃の剣になっている。

あとは、やはり槇人の穴は大きそうかな。

今日は瀧澤が何とか守備を頑張っていたけれど。

細川、ボニ、瀧澤の３人で安定した最終ラインを構築できるかが今後の鍵か。

岸田の守備の軽さは前から気になっていたけれど、今日はそれが特に目立った。

槇人が去った今こそ、岸田自身が責任感を持って守備をしてほしい。

さて、ちょうどシーズンを半分折り返して４位。

開幕前はこんなに上位に食い込むなんて誰が予想していただろう。

でも白井の今日の試合後コメントどおり「この順位に満足したら落ちていく」。

今シーズンでJ1昇格を必ず勝ち取る気概を後半シーズンで観たい。

（そうでないとあと10年くらい昇格はなさそうな気もする・・・）

【選手寸評】

松井　（4.5）　安定感がなくなってきた？１失点目は防げなかったかな？凡ミスもあった。

細川　（4.5）　試合開始直後に垣田にやられた場面といい、かなり手を焼いた。

瀧澤　（4.5）　１失点目は不満。でも次第に空中戦でしっかり強さを出すようになった。

岸田　（4.5）　２失点に絡む守備。攻撃は悪くないけど終盤のシュートは枠に行きたかった。

志知　（6.0）　浅野とのコンビも成熟してきて（＝基本は浅野にお任せ）、

　　　　　　　  効果的な攻め上がりも復活してきた。そしてチームを救う同点ゴール。

前　　（5.5）　相手のチャンスの芽を摘むために中盤で良く動いた。

平野　（5.0）　縦パスを何本も通してリズムを作った。

白井　（6.5）　見事な先制点を決めた。その後も、効果的なパスや守備でも全速力で戻るなど、

　　　　　　　  チームにしっかり貢献していた。MOM。

浅野　（6.0）　得点こそなかったものの、積極的な仕掛けで相手の脅威になり続けた。

清水　（5.5）　ロングボールの競り合いは頑張っていた。守備も村田の分まで頑張った。

村田　（4.5）　良い位置でボールを受けられず、収まらずで、良さを出せないまま交替。

黒川　（5.5）　後半から出て試合の流れを変えたのは流石。

　　　　　　　  ただ相手もかなり警戒していてマークは厳しかった。研究もされてきている。

平塚　（5.0）　もっと長い時間観たかった。落ち着いたプレーぶりで、個人的に期待大の選手。

宮本　（5.0）　まさかのFW投入。実況&解説は昨季までFW登録なことを知らなそうだった。