2022 J2第19節 千葉２－１水戸 リーグ戦中盤でもチームの方向性定まらず...

この試合は選手個人の出来というよりも、チームとしての戦い方がはっきりせずに敗戦した印象です。つまりは采配。水戸のサイドでの守備局面で、WBの選手（平塚、村田）が行くのか、森・新里が行くのかの判断が遅くてボールホルダーにプレッシャーが掛からず、かといって中央も緩く、千葉の選手達に気持ちよくパス交換をされてしまっていました。１失点目を喫したときから、２失点目の予感はしていました。中盤のプレスの掛からなさは前々からチームの課題。ＦＷのプレス位置の見直しや、守備の連動性など、何かしら改善してほしいですね。

攻撃については、先制点はタビナスの持ち上がり・森の優しいパス・新里の精度の高いミドルと、良いプレーが続きましたが、先制できた幸運を生かすだけの守備の強度がなく、順当に逆転されてしまいました。試合を通して、選手間連携で崩す場面はほとんど見られず、個々で強引に打開しようとして奪われる場面が目立ちました。水戸の攻撃が、椿の仕掛け頼みになりつつありますね。

今シーズンももう少しで折り返し。未だにチームの核となる戦術、プレースタイルが定まっていないのが不安。Ｊ２最下位２チームとは点差はあるとは言え、まだまだ油断できない位置にいるので、コツコツ勝ち点を積み上げていきたいところ。そういう意味では、今日はせめて引き分けで終えたかった。

【選手寸評】

山口（4.5）真正面のシュートはキャッチすべき。失点目は防いでほしかった。
鈴木（5.5）両失点に絡む位置にいたが鈴木の責任じゃなく、個としては良い出来。
山田（4.5）プレーに大人しさがあり、やはり１ランク落ちる印象は拭えず。
タビナス（5.0）先制点に絡む。守備は千葉のパス回しに遅れ気味だったか。
村田（4.5）強みの攻撃面でまるで良さが出せず。守備ばかりでは厳しい。
平塚（5.0）鋭いクロスやボールカットなど良さあり。前半はチームの守備に迷いあり。
前田（4.5）全体的にプレーがリアクション的で一歩遅い印象。積極性も低い。
新里（5.5）素晴らしいゴールあり。ただ、それ以降はパッとせず。消去法的MOM。
森（5.0）アシスト記録。組み立てようという意欲あるが、やや動き回りすぎか。
安藤（5.0）前線で身体張れるのは武器だが、味方に任せるクレバーさがもっと欲しい。
木下（5.0）良い形でボールを受ける場面がほとんど無かった。
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大崎（5.0）高い位置取り、鋭いクロス、精度あるＣＫなど、悪くなかった。
曽根田（5.5）点を獲りに行く気迫があり、それが良い方向に働いていた。
土肥（5.0）惜しいシュートあり。パスは強引な選択も多かった。
椿（5.5）１対１で自信をもって勝負していた。惜しいシュートはＧＫに阻まれる。
梅田（5.0）短い時間だから仕方ない面もあるが、攻撃に良い形で絡めずに終わる。
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秋葉監督（4.0）
後半冒頭から４バックに戻したのを見ても、当初のフォーメーションが機能していなかったのは明らかで、そこは素直に監督の責任とされるべきところ。今のチームの課題は中盤の守備力に思える。そこをどう補うかは監督が采配でカバーしてほしい。