2019 J2第5節 大宮１－１水戸 まずまずの結果だが楽観視できず

好調を支える二人、黒川と清水が不在で正念場の今節。

試合結果（大宮相手にアウェーで勝ち点１）としては、悪くなかったと思う。

しかし、僕個人の印象としては、どうしても内容の悪さが気になってしまったかな。

試合前までは「この試合で負けなければ、好調をキープしていけるはず」と思っていて、

実際にその結果はついてきたのだけれど、

「いや、そう楽観視もしていられないぞ」と思い直した、そんな試合でした。

前半は、相手のシュート精度に助けられてのスコアレス。

茨田やバブンスキーのシュートなど、ヒヤッとする場面がいつになく多かった。

村田とジョーの前線からのプレスが効果的ではなく、

相手にかなり自由にボールを持たれていたことが要因の一つか。

後半早々、茂木の素晴らしいキックから村田が相手を体で押さえながらのヘッドが決まり、

それ以降はチーム全体としていつものスタイルを取り戻していく感じはあった。

受け手に回りながらもカウンターから追加点を奪えそうでもあったし。

ただ、雑なプレーでチャンスをふいにして、試合の流れを相手に渡してしまった。

大前が途中投入されてからは嫌な予感しかしなかったな。

セットプレー２つで、精度の高いキックでから味方に合わせていたし、

必ずいいところに走り込む嗅覚は流石。決められたときは「やはり・・・」と思ってしまった。

その後の試合展開は完全に押し込まれてしまった。

後半の途中までは水戸の選手の出足のほうが勝っていたのに、

同点に追いつかれて以降は、相手に飲まれて一気に消極的になってしまった。

いつも安定していた中盤もあたふたしていたし。よく逆転負けせずに済んだね。

ということで、まだ５試合だけど一番厳しい試合内容のように感じた。

黒川と清水が抜けて試合内容がこんなに変化したなということは

まだまだ個々の選手への依存度が強いチームである証拠。

もちろん二人はスペシャルな選手だけど、

浅野、白井、外山（腐らず頑張れ！）など良い選手が揃っているのだから、

誰が出ても水戸のサッカーができるようにチームを作っていきたいところ。

【選手寸評】

松井　（6.0）大前のシュートは止められなくて仕方ない。何度も枠内に飛んだシュートを

　　　　　　  良く防いでくれた。クロスに対するキャッチングも安定感がある。

伊藤　（5.0）ＣＢだけの責任じゃないけど、今日は相手に自由にやらせすぎた。

ボニ　（5.0）高さでは強みを出したが、茨田に突破を許すシーンなどは危なかった。

岸田　（4.5）消極的なポジションや受け身の守備で、相手に押し込まれる要因になっていた。

　　　　　　  あわや失点するところだった軽率なパスは要猛省。

志知　（5.0）何度か敵陣深く攻めあがるシーンは作り出した。

平野　（5.5）中盤の底で、パスを受けやすい位置に顔を出して、試合を組み立てた。

前　　（6.0）今年の水戸は「黒川と前のチーム」じゃないだろうか。充実したプレーぶり。

　　　　　　  ただ後半の後半はややバタついた。

茂木　（5.5）前半は完全に消えていたけど、精度の高いキックで試合を動かした。

木村　（4.5）個人的に木村のプレーが好きでないのかもしれないけど、ボールロストの多さ、

　　　　　　 パスのミス、守備時の軽さなど、どうも目についてしまう。

村田　（6.0）前半だけだと厳しい評価だけど、先制ゴールの勢いに乗って尻上がりに

　　　　　　  良いプレーを出してきた。危ない場面はしっかり下がって守備にも貢献した。

ジョー（5.0）効果的なポストはできなかったが、身体を張ってファウルを貰ったりと

　　　　　　  頑張る姿勢は伝わってきた。

白井　（5.0）途中出場したが、大宮が攻め込む流れはそのまま。白井は先発向きの選手だね。

浅野　（5.0）今日は残念ながら試合展開をガラリと変えられず。

　　　　　　  右サイドで投入されたことはやや気の毒か・・・。

斎藤　（4.5）良いところが一つもなかった。せめてプレスはもっと気合入れてほしいな。