【茨城】県立学校の休校措置についての感想
10日更新しない間に茨城県内の新型コロナウイルスを巡っていろいろ動きがありましたが、やはり一番大きなのは茨城県庁の県立学校の休校判断でしょうか。大井川知事が県立学校の休校措置を全校ではなく県南10市町の高校に留める判断をしたことに対し、Twitter上で批判的コメントが多数寄せられたり、日立一高の高校生有志によって全県立高校の休校を要求するストライキ(!)が行われたりと、話題になっています。
⚠️茨城県立・高等学校スト決行⚠️
— Yūki (@MeMerry_16) April 8, 2020
新型コロナウイルスの驚異が忍び寄る中、未だ強気な対応を渋る茨城県に対し遂に有志生徒がストライキを決行するとの通告‼️
今命を守るため行動している子供達‼️
どうか知って、広めて、目を向けて‼️#新型コロナウイルス #ストライキ #大井川和彦 #拡散希望 pic.twitter.com/4FUzbECJc8
結論から言うと、個人的には県全域で休校措置に踏み切ることに賛成です。県央・県北地域でも散発的に感染者が出始めているので保菌者は県全域にいる気がしますので、その状況下で公共交通機関以外に移動手段を選べない高校生に通学を求める(少なくとも推奨する)のは酷だと思いました。自分自身もかつて水戸市内の学校に通学していた頃は、毎日満員電車に乗っていましたし。電車内はまさに3密が揃った空間でしょう。
私事ですいません💦
— ちゃっくん@GRCRW (@sakura0228_HIDE) April 8, 2020
今現在茨城県の全ての高校は学校に通っています。電車通学の人も多いなか県知事は学校を休校にしません。県知事が言っていることも分かりますが今はコロナを止めなければなりません。高校で1人でも出てしまったらもう遅いんです。下の写真は電車の中の様子です。 pic.twitter.com/GwfVg2mi5I
しかし、大井川知事は本日4月10日の記者会見で改めて、休校は10市町に限ることの合理性を説明しました。まさに休校を求める声への反論になっていて、ケンカ腰の会見のような印象もあります。
要点は
- 東京の感染状況とは違い、県内の感染状況は概ね把握・コントロールできていること
- 東京と交流の多く感染者も出ている地域とそれ以外の地域で、異なる感染拡大防止措置を取るのは合理的であること
- コロナ対策の長期化を見据えるからこそ、できるときに授業を行って「教育崩壊」を招かないようにすること(1年間の標準授業時数を満たすためには6月12日までの休業延長が限界)
とのこと。私には正直、顕在化していないリスクを過小評価しているような印象を持ちました。コロナ対策の長期化を懸念するなら、今こそが長期化を防ぐ重要局面だと思っています。
ただ、「県としての感染拡大要注意市町村の指定とその管内の学校休校はセットとすべき」という考え方や「休校とする判断の根拠は何か、あるいは再開に必要な条件は何か」という判断根拠を明確にしようとする姿勢については納得するものもありました。
先にも書いたとおり私としては休校賛成です。個人的願いとしては、今後の状況変化で迅速に判断変更していく柔軟性が知事にあることを期待するばかりです。本日4月10日の緊急事態宣言7都府県での感染激増や県内感染例の増加(特に水戸、ひたちなか)、あるいは市長会からの要望など、判断が変わり得る材料は沢山ありそうです。そしてもちろん県民の声も。
【県立学校休校の要望について】
— 五十嵐 立青(つくば市長) (@igarashitatsuo) April 10, 2020
茨城県の市長が集まる市長会の会長である笠間市の山口市長と電話をし相談をしました。市内全市町村で小中が休校している状況を考えれば、高校も一律が望ましいとの考えで一致し、13日の市長会の会議で審議し可決すればそのまま県に要望書を提出することになりました。