2022 J2第9節 金沢１－１水戸 敗戦に等しい内容でもドローで勝ち点１

金沢との実力差を痛感させられる試合。水戸はチーム全体として攻撃・守備ともにちぐはぐな印象でした。

両チームの差は守備時のボールホルダーへの寄せが歴然だったかな、と。水戸の守備はチームとして連動性がなく、軽く躱されて相手選手に前を向いてプレーさせるのを許す場面が目立っていました。それに、セカンドボールを拾う意識も相手のほうが高く、中盤は金沢にかなり支配されてしまっていました。ボランチ新里の守備力の弱さ（強度も判断力も）がチームに穴を生じてさせていたように見えたかな。

攻撃面でも連携したプレーが少なかったですね。分が悪い局面で単独突破しようとして自滅するシーンばかりが目立ちました。バックパスをしても良いから、チームとして何度でも攻撃組み立て直すしぶとさがもっとあって良かった。相手は積極的にプレスに来るので、それを逆手に取るプレーが欲しかったですね。

最後に、セットプレーの守備は致命的なウィークポイントなので早急に見直してほしい。栃木戦とほぼ同じ失点パターンだし、その後も危うい場面が頻出。ＧＫが守りやすい守備をチームで統一しないと、今後も失点を重ねそうな予感がします。

・・・と、内容には敗戦に等しい試合でしたが、結果はドロー。勝ち点１を取って連敗を脱出できたのは幸いです。初出場の高岸や音泉のデビューも良い出来事。早く悪い流れを断ち切ってほしいですね。

選手寸評

山口（4.5）クロスに対する対応に不安が多かった。味方との連携ももっと必要。
楠本（5.5）攻め込まれたが、ギリギリのところで跳ね返した。先制点にも貢献。
鈴木（5.0）無難な出来だとは思うけど、相手ＦＷにある程度自由を許していた。
大崎（5.0）左サイドを攻め込まれる場面が結構あり苦戦。攻撃面も迫力に欠ける。
黒石（4.5）前半自陣ＰＡ内で軽率なプレーあり。持ち味の攻撃力は出せず。
新里（4.0）守備では後手に回り相手に圧を掛けられず。攻撃ではパス精度低かった。
平塚（5.5）展開力はまずまず。危ない場面で芽を摘む守備が光った。
森　（6.5）ファーストシュートでゴール。試合途中から中盤で攻撃を組み立てた。
椿　（5.0）１対１で何度か良さは見せたが、もっと自信をもって切り込んで良い。
木下（5.0）最前線で強さは見せたものの、この試合では完全に抑え込まれていた。
梅田（5.0）惜しいシュート１本あったが、あまりチャンスに絡めなかった印象。
松田（5.0）何度か攻撃で見せ場はあったが、チャンスにはつなげられず。
音泉（5.0）持ち味を出すというところまでは行かなかったのかな。
高岸（5.5）攻撃でも守備でも存在感あった。次節はスタメンで観たいかも。
高井（5.0）全体的にボールを貰う場面が少なかった。１つ惜しいチャンスを演出。
唐山（5.0）プレー時間短し。
秋葉監督（4.5）
金沢との間に、個々の選手の実力差ではなくチームの差があった。選手采配により試合の流れを引き戻すことができなかった。