TOO LONG AWAKE(水戸ホーリーホック応援blog)

水戸ホーリーホックの観戦記録などを綴っています。

2020 J2第37節 愛媛2-1水戸 不運な失点と不運なレッド、それでも。

今季ワーストかどうかは置いておくとして、少なくとも最もつまらない試合になってしまったことは確かですね。後半はシュート0本。中山の退場から試合終了10分前までは、愛媛側のラスト3分の1のエリアまですらボールを運べない出来でした。また、内容の悪さに加え、山口の負傷、中山の次節出場停止という次節に響く出来事もあり、余りにダメージの大きな試合になってしまいました。ただ、そうは言っても連敗だけは断固阻止しなければ。リフレッシュしたボニ・住吉を中心に粘り強い守備の再徹底をして、磐田戦に臨んでほしいところです。

水戸の1得点目は安東の球際の強さから生まれたゴール。そして深堀がボールを持ったときの山口の動き方は、森に良い形でボールを受けさせる献身的な動きでした。時間を持てた森はほぼイメージ通りのシュートを放つ。素晴らしいゴールだったと思います。

その後は、愛媛にパスを散らされ防戦一方に(最近このパターンが多いですね)。そして前半アディショナルタイムの失点。悪い流れで踏ん張れないのが今季の水戸らしい。人はいるのにボールを奪えない、守備の軽さが目立った失点シーンでした。

2失点目は、まあ不運だったのかな、と思います。チェックにいった安東の足に当たったボールが愛媛FWへと転がってしまい、完全に裏に抜け出される。角度があまりない位置だったので牲川にブロックしてほしかったところですが、股を抜かれてしまった。後半2分という時間帯も最悪でした。

その3分後の一発退場の場面。あれは、まあレッドでも仕方ないのかな。水戸サポの立場からすると、中山に悪意は全くなかったし、蹴ったというよりも高く上げ過ぎた足を下すときに強めの接触があったということで、ぎりぎりイエローで済ませてほしかったなという気持ちですが・・・。

不運な失点と不運なレッド。その2つは仕方ないとしても、その後の試合運びには不満が残りました。数的不利で苦しいとはいえ、選手達の動きからは同点に追いつく意志を感じられなかったし、数少ないマイボールもイージーパスミスで相手に渡してしまっていました。非常にフラストレーションの溜まる時間が長く続きました。最終盤になって、最後の力を振り絞った攻めが見られましたが、ゴールには程遠いまま試合終了。後半は観ていて時間がたつのが遅かったように感じました。

さて、今季も残り5試合。本当に1試合ごとに浮き沈みが激しいままシーズンを終えそうです。・・・であれば、次節の磐田では、今節の悔しさを全て叩きつける会心の試合を期待します。まるでアウェーの北九州戦のような、ね。

【選手寸評】
牲川(4.5)1失点目は変なタイミングでジャンプ。2失点目は股を抜かれる。
細川(4.5)守備で競り負ける場面が目立ち、攻撃時のビルドアップは足を引っ張る。
瀧澤(5.0)相手の守備の出足に差し込まれる場面が多かったか。
前嶋(5.0)好調な出来ではなかったが前半OUTの出来では無かった。温存か。
河野(4.5)頑張りは認めるが攻撃のつまり目だったか。守備も自信の無さを感じる。
安東(5.5)1得点目につながる強度ある守備。その後も奮闘していた。
鈴木(5.0)プレーに積極性はなかったが及第点だった。後半も見たかった。
木村(5.0)何度かチャンスが来たがフイにしてしまった。良いところ無かった。
森 (5.5)先制点をゲット。ただ、試合を通じて左サイドはかなり崩された印象。
山口(5.5)存在感あったが怪我で離脱。軽傷であることを祈る。頼む。
深堀(5.0)中山退場後に1トップになり、不慣れなポストや孤独なチェイス
       気持ちが切れかける時間帯もあったが、最終盤に復活してやり切った。
中山(4.0)結果的に試合を壊してしまった。退場前も良いプレーはほぼ無し。
外山(5.0)裏を取られてピンチを招く場面多かった。攻撃では気迫を見せた。
平野(5.5)劣勢の中でもボールを取りに行く姿勢を感じた数少ない選手だったかな。
奥田(5.0)10人の場面で投入されたがいつもと同じプレーで残念。もっと気合を。
ピットブル(4.5)クロスへの準備ができておらずチャンスを生かせなかった。
秋葉監督(4.5)
5人交代できるとは言え、鈴木と前嶋を下げたのは拙速の交代だったのでは。ビハインドで10人になってからも、劣勢を跳ね返しに行こうとする采配ができなかった。

2020 J2第36節 水戸2-2北九州 敗戦に近いドロー

敗戦濃厚の試合の流れの中で何とか勝ち点1を拾って救われた試合でした。

試合の入りは悪くなく、序盤の飲水タイム前に2点を立て続けに取れたし、守備も北九州に自由に回させない対応ができていた・・・はずでしたが、次第に積極的な攻撃展開を見せてきた北九州に防戦一方となり、特に後半はずっと北九州にペースを握られ続けました。特に中盤の針谷が低い位置に降りてパスを受けて、名前のとおり針に糸を通すような正確なパスをたくさん繰り出されて非常に厄介でした(針谷はジュビロからの期限付き移籍の選手なんですね。とても良い選手だと思いました)。北九州のパスの出所をしっかり止められないでいたたことがこの試合展開の一番の原因だったのかなという印象でした。「こうすべきだった!」という具体的アイディアが浮かぶわけではないんですが、前からハメに行こうとするFW2人と平野&平塚のボランチ2人の距離感がかなり遠かったので、守備の意識統一が不十分だったのかなと思います。

もう一つ、最近の試合で気になるのは球際の弱さですかね。球際の競り合いでの強度や粘りに関して、対戦相手に分があるなと感じる試合が結構多い気がします。球際で競り負けがちだと守備も重心が後ろになり、相手に押し込まれる負のスパイラルが生じてしまうので、球際で負けないことは大事にしてほしいです。サッカーの醍醐味として分かりやすい要素だと思いますし。

【選手寸評】
牲川(6.0)失点場面や仕方なし。終盤のビッグセーブでチームを救う。MOMに。
ボニ(5.0)最終ラインはやや低すぎたか。2点目は相手をフリーにしすぎた。
住吉(5.0)ミスはいくつかあったが前向きなプレーは見られた。
外山(5.0)サイドの攻防は苦しい展開。積極的に攻撃参加したが結果は出せず。
前嶋(5.5)高い攻撃意識を見せて相手を押し込み、2得点目に絡む。
      1失点目は完全な数的優位を作られた(前嶋のせいにするのは酷か)。
平野(5.0)2得点目に絡むクロスは良かった。中盤を制圧され守備面の弱点を露呈。
平塚(5.5)ダイレクトボレーは素晴らしかった。その後は目立つ活躍なかったか。
山田(5.0)良いプレーといまいちなプレーが入り混じる内容。良い連携が何個か。
奥田(5.0)味方との連携はいつも通り発揮。守備の軽さが気になった。
山口(5.5)積極的な守備意識を見せた。ただ周囲の連動性が薄くかわされた。
森 (5.5)攻撃は相手PA付近で1対1を仕掛ける場面多数。守備力は不安が残る。
深堀(5.0)惜しい場面もあったが全体的には淡白な出来。粘り強さがほしい。
木村(5.0)良さも悪さも特に出ないまま試合終了。
安東(5.0)2対2になってから出場。プレー時間短く、印象に残るプレーなし。
ピットブル(5.0)2対2になってから出場。プレー時間短く、印象に残るプレーなし。
秋葉監督(4.5)
試合後インタビューで「気持ち良いくらいの完敗」という趣旨のコメントをしていて、
確かにそのとおりの結果だと思うが、そうさせない采配をするのが監督の仕事であり、
その意味で監督の仕事は果たせていなかった。厳しく言ってしまえば。

2020 J2第35節 栃木1-3水戸 リベンジ成功

試合翌日が朝から仕事だったため1日遅れで書いています。そのため、記憶がやや薄れていることをご了承ください。

前回対戦のホーム戦で屈辱の逆転負けをしたことが選手・サポーターに強く記憶に残っているだろう中での再戦でしたが、試合結果は見事にリベンジを果たして勝利を飾り、かつ久しぶりの2連勝で素晴らしい結果となりました。おめでたい。

ただ、内容としては、試合途中から栃木のサッカーにお付き合いして自分の首を締める展開になりかけていて、そこは栃木の攻撃の精度やGKのミスなどに救われた形でした。特に、後半の半ばの時間帯に栃木がかなり前掛かりのプレスを仕掛けてきた際、後ろから丁寧に繋ごうとしてボールを奪われピンチを招くシーンが続きました。あの時間帯はヒヤヒヤしながら観ていました。もしも攻撃力のあるチームだったら簡単に失点していたように思います。リスク管理が甘かったかな、と。また、ゴールキックを蹴らずに繋ぐパターンをこの試合も何度か見せていましたが、今のようにフィールドプレーヤー1人が牲川の傍につくスタイルなら、やらないほうが賢明かと思います。このパターンではすぐに数的同数or不利になりがち。やるのであれば、各フィールドプレーヤーがしっかりポジショニングをしてパス選択しを確保し、そこに牲川自身がパスを供給する方法にすべきで、それに自信が持てないなら無理にやる必要はないかと思います。

・・・ということで、実力的にはもっと良い試合運びができたはずだと思うので、その点はシーズン残り7試合に向けての再点検ポイントでしょう。目指せ1桁順位。

【選手寸評】
牲川(5.5) 終盤にビッグセーブ1本。安定感はそこそこ。
ボニ(5.5) 栃木の積極的守備に受けに回る時間帯もあったが、粘り強く対処。
住吉(4.5) イージーパスミス&PK献上のハンドを考慮するとこの点数が妥当か。
前嶋(5.5) 前半はサイド攻防で負ける場面目立った。
       左サイドに移った後半は高い存在感を発揮。ゴールは落ち着き十分。
岸田(5.0) 自らのミスが招いたピンチへの対処で怪我し無念の交代。軽傷を祈る。
平塚(5.5) やや控えめな出来だったが、攻守で安定をもたらす献身さを見せた。
平野(5.0) 序盤に惜しいロングシュートあり。視野の広さでパスを散らしたが、
       攻撃時の決定的パスは少なく、ややミスも多めだったか。
山田(5.0) 評価難しい。ときどき魅せる超絶テクニックが印象的なのだけど
        試合全体ではプレーを読まれてボールを失う場面のほうが目立つ。
奥田(5.5) 貴重な先制点はこぼれ球への素早い反応から。
        色んな場所に顔を出して攻撃を回すが、栃木の守備強度に押され気味。
山口(6.0) この試合も何本もシュートを放ったからこそ生まれたラッキーゴール。
        消去法的にMOMかな。
中山(5.0) 奮闘はしていたが栃木の守備に抑え込まれていた印象。
細川(4.5) 慣れないSBで急遽起用され気の毒だったが、攻撃面で停滞させてた。
森 (5.5) 試合にもすんなり入れてて悪くないが、より高い存在感を期待しちゃう。
深堀(5.0) まあ普通。ただ、山口のゴールは深堀の詰めが地味に効いていたりして。
安東(5.0) 試合最終盤から出場して試合を落ち着けた。
ピットブル(5.5)短い時間だがしっかり時間を使う。本人は物足りないだろうが。
【秋葉監督】(5.5)
ダービーで雪辱を晴らす結果を出したことは高評価。
ただ、岸田の怪我などイレギュラーな事態への対処は上手くできたとは言えず。

2020 J第34節 水戸2-1京都 奥田→深堀のホットライン誕生

素晴らしい逆転勝利だったと思います。選手も監督もホームでの勝利に向けて気持ちが入っていた。そんな印象の試合でした。

試合の入り方が良く、ペースを握りながら試合を進めていたところで、京都に与えた最初のチャンスでを決められてしまったのは勿体なかったですね。京都が右から左へスムーズに展開して水戸は守備が後手に回る中とは言え、山田の対応は残念でした。

失点後は、攻撃に人数を割いて点を取りに行く姿勢は見えましたが、やや迫力不足。解説の方も言っていたように、裏を取る動きなど相手を揺さぶるプレーがもっとあって良かった。逆に、住吉が軽率なプレーでボールを取られてあわや2失点目かというシーンもありました。今日の住吉は、試合を通じて安定感はなかった印象です。

後半に入り、選手交代なしでポジションのみ入れ替えた戦術変更がピタリ的中。山口がFWに入り、右サイドに奥田、左サイドに山田。やはり山口がトップにいると、DFにも脅威を与えられるし降りてきてパスを捌くプレーもできて、攻撃に厚みを増すことができますね。奥田にとっても、ややサイドに入って守備のプレッシャーがやや軽くなってからプレーが生き生きするようになりました。

1点目は、①前嶋の背後へのパス②奥田のグラウンダークロス③深堀の抜け出しの3つの良いプレーが重なったゴール。2点目も、奥田のキラーパスと深堀の動き出しが連動したファインゴール。奥田→深堀のホットラインが誕生しましたね。

リードしてから5バックにして逃げ切りを図る水戸。後半30分以降はかなり押し込まれてヒヤヒヤする展開が続きました、今日は何とか踏ん張りました。ベテラン細川が効いていました。ただ、セカンドボールの球際のところで競り負ける場面が多くて相手に波状攻撃を許してしまっていた点は、改善の余地はあるかなと思いました。

次節は前回対戦で屈辱の逆転負けを喫した栃木。絶対に負けられない闘いがそこにはある。休養を経てリフレッシュしたキャプテン中山に大いに期待したいところ。外山は累積警告で次節出場停止ですが、そこは絶好調の前嶋が穴を埋めてくれることでしょう。

【選手寸評】
牲川(5.5) 活躍する場面は少なかったが、落ち着いてプレーしていた。
ボニ(5.5) 攻撃も守備も安定していた。
住吉(4.5) 仙頭にボールを奪われた場面はもちろん、中途半端なパスミスから
       ピンチを招くことが複数回あり、不安定要素になっていた。
前嶋(6.0) もはや水戸のストロングは前嶋のいるサイドと言っても良いくらい。
        仕掛ける力もありパス精度も高い。
外山(6.0) 前嶋に負けじと積極的な攻撃参加。ただ効果的な崩しはあまり無かった。
平塚(5.5) 中盤でバランスを取ってプレーした。
安東(5.5) 積極的に展開に絡み良かった。前回出場時のふがいないプレーを払拭。
山田(5.0) 前半冒頭は良さを見せたが失点に絡み、その後尻すぼみの出来に。
        守りのときの貢献度はあるが、攻撃時のポジショニングが課題か。
山口(6.0) 得点には絡まなかったが、ボールの運び出しやポストなど貢献度大。
奥田(6.5) 2アシスト。どちらのスルーパスもお見事。最後まで
深堀(6.5) 2ゴールでMOM。前半はやや軽いプレーでボールロストが多いなと
        思ながらみていたが、得点への嗅覚の良さを証明するゴール。
細川(5.5) 水戸が守備に追われる時間帯でCBとして粘り強さを発揮。
平野(5.5) 守備は前から積極的に行く意識があった。攻撃は良さは出せず。
森 (5.0) 試合にあまり入れておらず、存在感ないまま試合終了。
松崎(5.0) 途中投入された狙いからすると、攻撃は及第点、守備は赤点。
ピットブル(5.5) 90分過ぎの投入。時間稼ぎの役割はしっかり果たした。
秋葉監督(6.0)
後半冒頭のポジショニング変更は的中。その後の采配(相手に合わせた3バック化、中盤の運動量を確保するための平野、森、松崎の投入)も納得感があった。

2020 J2第33節 甲府2-0水戸 実力差を感じた敗戦

一言で言って「完敗」でした。決して水戸の各選手が悪い出来だったとは思いません。攻撃面では連携した崩しも見られていました。ただ、甲府はチームとしての完成度が1枚も2枚も上手でした。

まず、甲府の守備に的を絞らせないパス回しに苦戦。深さを意識した長短のパスで陣形を広げられ、水戸はプレスをハメることができませんでした。まるで長崎戦を彷彿とされるような展開でした。また、水戸側の事情として、5-3-2の中盤3枚を平野、木村、松崎という守備力が強くない3人が揃ったことで、中盤の攻防で分が悪くなってしまったこともあったと思います。

そして甲府は守備がとにかく固かった。水戸は両サイドから何度も攻撃を重ねましたが、甲府の中央は最後まで集中を欠くことがありませんでした。今季の水戸に不足しているものが、甲府にはありました。後半に入ってから、プレーエリアでは甲府を押し込む時間帯が多かったですが「決定的なシュートを打てたか」と言われると、ほとんどなかったのではないかと思います。

そして、この試合でも平野の致命的なミスパスが出てしまったことが残念です。1点を追いかける大事な場面であのようなミスは痛すぎる。これでは勝ち点を取れるはずの試合も取れなくなってしまいます。平野のパス献上は今季4度目でしょうか。今シーズンはこれで打ち止めであってほしいです。

さて、アウェー1勝1敗で次節ホーム。果たして。

【選手寸評】
松井(5.5) 失点2つは仕方なし。それ以外の危ない場面で2本ストップ。
ボニ(5.0) やや不安定さあり。2失点目の守備対応は甘さあり。怪我が心配。
瀧澤(4.5) ドゥドゥに競り負ける場面多数。
河野(4.5) サイド攻防で完敗。特に1失点目の泉澤に振り切られたプレーは✖。
岸田(5.5) 3バックの1角ながら攻撃にも参加し、質の高いプレーを見せた。
外山(6.0) 得点に繋がらなかったが、何度も仕掛ける積極性を評価してMOMに。
平野(4.5) パス数はダントツの102本で攻撃の組み立てには良く絡んでいた。
       それでも、1プレーで相手に点を献上することは許されない。
木村(5.5) 守備に攻撃によく絡んでいたが、決定的な仕事はなかったか。
松崎(4.5) らしさは出したが、結果としてDFに負け逆襲を受ける回数多かった。
山口(5.0) 何度かチャンスは演出した。シュートも積極的に打った。
       ただ自分でやろうとしすぎて攻撃のブレーキになる場面も散見された。
中山(5.5) ポストプレーで水戸の攻撃時の貢献度はあったが、甲府守備陣崩せず。
前嶋(5.5) 後半冒頭から出て右サイドを見事に活性化。泉澤相手にひるまず。
山田(6.0) 効果的に動いてボールを受け、パス精度も高かった。
奥田(5.5) 連動した攻撃を見せる場面あったが、全体的にプレー強度がやや弱いか。
深堀(5.0) 可もなく不可もなく途中投入ならもっと気合入ったプレーを見たい。
ピットブル(4.5)正直なところ、味方との連携がほとんど見られなかった。
秋葉監督(5.0)
河野の早期交代など局所的な手当てはできていたが、チームとしてどう戦うかという大きな視点で見たときに満足とは言えない。

2020 J2第32節 金沢2-4水戸 今季の水戸を象徴する試合展開

結果的には勝利できましたが、不安定さが目立った試合内容でした。そして、守備の弱さ・軽さは得点力をカバーするという、今季の水戸を象徴する試合でもありました。

前半は金沢の右サイド攻撃を受ける展開が続き、クロスをあまりに簡単に上げすぎていて、毎回ハラハラさせられました。もっと早く相手選手に寄せる意識があって良かったと思います。中のCB2人も今日は精彩を欠いた印象で、相手に先にボールを触られたりクリアが不十分だった場面が多くありました。

前半の失点シーンで相手に付ききれなかったのは安東ですかね。この試合の安東は球際も弱くイージーなミスも多く、前半で退いて仕方ないパフォーマンスだったかなと思います。2失点目は、平野が前々節と同じ失敗を繰り返してしまったのが残念です。カウンターをもろに受けるパスミスと、その後の守備対応の拙さ。どちらもそっくりでした。それ以外のプレーは悪くなかったんですが。

得点はいずれも良い形。1得点目は山口のFK。キック精度&パンチ力はやはり凄い。2得点目は外山→中山のホットライン。中山の落ち着き払ったプレーも見事でした。3得点目は中山→森→深堀。ボールには直接絡まなかったけれど、山田も深堀とクロスする形でニアに走り込んでいました。4得点目は平塚の積極守備をきっかけに、松崎からのパスを受けた山田のコントロールシュート。山田はこのゴールが無ければ個人評定で4.5あたりかなと思っていたのですが、試合を決める1点を取ってくれました。

守備の軽さと攻撃力という水戸の両面が出た試合でした。秋葉監督が試合後インタビューで「(選手の采配は)2試合トータルで考えている」と言っていました。その発言の趣旨は攻撃の中心である中山&山口を今試合でフル起用せず体力温存させるという趣旨でしたが、個人的には守備のほうをどうするかが不安材料かなと感じます。フル出場のボニ・住吉・前嶋を休ませるとしたら、細川・瀧澤・岸田(河野)・外山というメンバーになるのでしょうか。

【選手寸評】
牲川(5.0)フィールドプレーヤーとしてのプレーは技術の低さを露呈。
ボニ(4.5)今季で一番競り負けていた気がする。低調な出来。
住吉(4.5)ボニと同様やや低調な出来。パスもやや安定を欠いていたか。
河野(4.5)攻撃では積極参加が良かったが、守備は分が悪かった。
前嶋(5.5)前半は左・後半は右。どちらも周囲とスムーズな連携ができていた。
安東(4.5)球際が軽くミスも目立った。試合への気持ちを感じられないプレー。
平塚(5.5)攻守とも悪くない出来。中盤で試合を落ち着ける役割を果たす。
山田(5.5)安易なバックパスやボールロストなど全体的には良くない印象だったが
      4点目の素晴らしいゴールでそれを払拭させる。
森 (5.5)3点目のお膳立て。いつものように豊富に動き回ってボールを受けた。
山口(5.5)先制ゴール。前半で役目を終えた分、次節もまた出場を期待したい。
深堀(5.5)ゴールは良かったがプレー全体では物足りなさ残る。身体のキレはある。
岸田(5.0)短い時間だったが守備の任務を全うした。
外山(6.0)中山の得点をアシスト。積極的な攻め上がりで勝利に貢献した。
平野(4.5)視野が広くパスを左右に散らしていただけに、1つの致命的ミスが惜しい。
松崎(5.5)1アシストを記録。終盤の押込みで効いていた。プレーに一工夫ほしい。
中山(6.5)文句なしのMOM。キープ力もあり周囲を生かすポストプレーも◎。
秋葉監督(6.0)
山口を前半で替えたときは疑問に思ったが結果的に正解でした。
途中出場の中山・外山で点を取れたし、不調の安東も早い判断で替えることができた。

2020 J2第31節 水戸0-1福岡 選手の奮闘は伝わってきた試合

試合をじっくり観る時間が取れず流し見ではありますが、一応記録を。

試合結果は0-1の敗戦。とにかく福岡の中央のブロックが固かったという一言に尽きる試合でした。前半早々に失点して福岡の得意の形に持ち込まれてしまったことが大きく響いてしまいましたね。ただ、水戸の選手たちは総じて良かったと思います。ゴール一歩手前まで行ったプレーも何度かありますし、逆にピンチは少なかった印象です。試合終了まで、ホームゲームで勝利しようという意志は伝わってきました。

連敗になってしまいましたが、まあ仕方ない。切り替えていきましょう。願わくは、アウェイで勝利を重ねてホームに帰還できることを。そして連勝を。

【選手寸評】
牲川(5.5) 前寛之のミドルをビッグセーブ。最近パフォーマンス向上中。
ボニ(6.0) 守備でもビルドアップでも落ち着いた対応が光った。
住吉(5.0) そんなに悪いというほどでもなかった気がするが、早めの交代。
三國(4.5) 失点シーンは身体の弱さを露呈。ミスパスも目立った。
前嶋(5.5) 自信をもってプレーできている。ドリブル/パスのプレー判断も良い。
外山(5.5) 積極的な攻撃参加を見せる。味方との連携がやや合わない印象。
平塚(5.0) これまでの試合と比べるとやや低調な出来か。
平野(6.0) MOM。抜群の展開力を見せてくれた。判断スピードもパス精度も高い。
奥田(5.0) 相手にとって怖い敵陣深くでのプレーが足りなかった。
山口(5.5) 中盤に降りてきて組み立てに参加。平野から良くパスを受けていた。
        いつも通りシュートの積極性もあった。
中山(5.5) ポスト直撃の惜しいシュートあり。体張ってポストプレーが効果的。
岸田(5.0) 最低限の仕事はしたが「コレ」という良さは出さなかった。
河野(5.0) 終了間際のクロスが精度を欠く。誰かに合わせてほしかったな。
山田(5.0) プレーエリアを広く動き回った。
松崎(5.5) やや持ちすぎの場面も散見されたが、強みを生かしてチャンスを作った。
深堀(5.0) 大きなチャンスには絡めず。体のキレを良さを感じるプレーはあった。
秋葉監督(5.5)
久しぶり(?)の3バックを試合途中から選択。攻撃はスムーズに組み立てられていたし、守備もしっかり対応できていて良かった。選手交代で水戸の勢いを加速させたが、結果的にゴールには至らず。