TOO LONG AWAKE(水戸ホーリーホック応援blog)

水戸ホーリーホックの観戦記録などを綴っています。

2020 J2第16節 徳島1-2水戸 守備が安定

1日遅れのDAZN観戦でした。試合結果と支配率が徳島65%・水戸35%というデータは既に見ていたので「徳島に押し込まれる苦しい試合展開の中で勝ちを拾えたのかな」と想像していたのだけど、試合を観てみたら良い意味で予想を裏切られました。守備組織がしっかり形成され、徳島に自由に組み立てを許さない戦いができていました。今季で一番安定感があったのではないかと思えるほど。

まず、FW陣による前線からのプレスの位置が前のめり過ぎなかったことが良かったですね(これには幸先よく先制点を取れたこともプラスに働いたかと思いますが)。それと同時に、ボランチ(特に安東)が相手ボランチ(特に岩尾)をケアするため、かなり高い位置取りをしていたのもポイント。それら二つによってチーム全体が連動した守備ができ、徳島の選手たちに時間を与えていませんでした。ボールは徳島に持たれたけれど、ピンチの数はかなり抑えられていた印象です。

また、サイドの守備について。以前は相手MFにパスが出ると、いくら遅れていてもサイドのMF選手が下がりながら対応する場面が多く、相手に推進力あるプレーを許してしまっていたけれど、この試合を見たところ、一番近い選手がまず対応して推進力を削ぎ、そこでできた時間でチームとして守備バランスを整える場面が結構あって、それはとても良い選択だと思いました。やはり相手の勢いをストップさせることは重要。

個人別では前嶋が攻守にわたり活躍していましたね。守備では試合を通じて出足が良くしっかり強度もあった。攻撃時では、ゴールシーン以外にも自分で前に運ぼうとする積極性あるプレーが目立ちました。そういうプレーの一つ一つがチームを救いますね。

この試合はチーム全体が集中・連動して良かったと思うけど、あえて言うなら相手のCKやクロスに対する守備が甘めだったかな、と。特に前半は相手に先に触られてヒヤッとした場面が何度かありました。

それにしても、勝敗は良くも悪くも安定しないですね。「連勝が先に来るか、連敗が先に来るか」が今季のチーム成績を占うポイントになりそうです。

 

【選手寸評】
松井(5.5) あまりGKが活躍する場面はなかった。クロスへの対応はやや消極的?
ボニ(5.5) あわやハンドでPKという場面はあったが、それ以外は安定。攻撃時の
        縦パスの意識も悪くなかった。
住吉(5.5) 集中していた。裏の抜け出しへのケアもできていた。
前嶋(6.0) 素晴らしい先制点。よくぞあそこまで走り込んだ。守備の強さも◎。
       今後の期待も込めてMOMに選びたい。
外山(5.5) 左サイドで攻守ともに貢献。大きな怪我じゃないことを祈ります。
安東(6.0) 中盤で効いていた。ボール奪取から素早い攻撃に結びつけていた。
平塚(5.5) あまり目立たなかったがバイタルで自由にさせない守備などしっかり。
森 (6.0) 頑張るプレーが試合の随所で発揮された。2点目に繋がるパスも供給。
       後半致命的なミスパスもあったが、今日は甘めの評価でこの点数。
奥田(5.5) 決定機には絡まないが攻撃の潤滑油として良いところに顔を出した。
       先制点は奥田が良いタイミングで中央で受けたところから。
山口(6.0) 1G1Aで水戸のゴール王&アシスト王。プレーの質が高い。
中山(6.0) 強さはないが上手さはあるポストプレーで水戸の攻撃に貢献。
岸田(5.0) 負傷交代の外山に代わり急遽入ったが、そつなくプレーした。
山田(5.0) 途中交代。安東から引き継ぎ高い位置からプレスを掛ける。
木村(5.0) 途中交代で右サイドへ。守備に回る機会多かったが身体を張った。
※乾とピットブルは試合時間が短いため評価なし。