TOO LONG AWAKE(水戸ホーリーホック応援blog)

水戸ホーリーホックの観戦記録などを綴っています。

2020 J2第23節 大宮2-1水戸 3度目のAT被弾逆転負け

3度目のアディショナルタイム被弾による逆転負け。この光景は流石にもう見飽きましたね。試合の中身は中盤を大宮に制圧され続けた試合でしたが、幸先よく取れた先制点を上手く生かして勝ち切る(または引き分けに持ち込む)試合運びは、今の実力でも十分に可能だったのではと思います。

結局のところ、今季の水戸はそれが出来ないチームであり続けているということであり、それを修正すべきはやはり監督の仕事だろうと思っています。それなのに、試合後インタビューで秋葉監督が「惜しかった。もう少しで本当の強さになった」という回答をしていたのを聞いたときは、流石に「そのコメントは無いんじゃないの」と言いたくなりました。

よく守った前半

前半も後半も大宮がボールを保持する時間が長かったのですが、前半に関して言えば、ある程度想定通りの戦い方ができていたように見えました。何度か危ない場面は作られましたが、全体としては自由にプレーさせる時間は少なかった。特にイバへの対応は集中していましたし、両サイドからの攻撃にも外山・前嶋がしっかりアプローチに行って守れていたと思います。

一方の攻撃は、重心が後ろにあるため分厚い攻撃はできませんでしたが、最初のチャンスで幸先よく得点。その後、奥田~中山~山口の惜しいカウンターもありました。前半のスタッズはシュートは4対4で同数だったので悪くない展開だったと思います。

支配され続けた後半

後半に入ると開始3分後に早くも失点。この場面は、大宮がゴールキックを短いパスで再開したのにまんまと釣り出されました。集中が切れての失点。水戸の選手の多くが前目に陣取った中で最終ラインの裏にロングパスを通され、イバ・黒川・奥抜のいずれもプレッシャーがかからない状態でプレーさせてしまいました。乾、山田あたりの寄せが不十分でしたね。同点になってからは防戦一方。乾のいる水戸の左の裏もよく狙われていたし、反対サイドも黒川が効果的にボールを受けて展開し、チャンスメイクされました。

それでも水戸は粘り強く守っていましたが、クリアボールを簡単に大宮に回収されてひたすら受け身の展開が続き、失点は時間の問題だったかなと思います。ピットブルが投入されてからは、一撃を狙って前に蹴る雑なプレーも多くなって、結果として大宮にボールを献上する形となっていました。

失点場面を振り返ると、まず直前のプレーで松井のフィード精度が悪くて逆にピンチを招いたところから始まっているので、やや自滅の面もあるかなと。また、CKでは岸田は畑尾のマークを外し、乾は劣勢の体勢で競り合うなど、守備の拙さもありました。

裏目に出た選手交代

後半冒頭から森を山田に替える采配。意図としては分かる気がしますが、結果としては森の運動量が無くなったことに加え、狙いである守備強化も山田のフィジカル不足もあって果たせなかったことを考えると、裏目に出たと思います。また、外山・平塚も後半15分と早いタイミングで替えましたが、これも当たらなかった。大宮の攻撃を止める展開にはなりませんでした。個人的には外山も平塚ももっと長い時間プレーさせて良かったかなと思います。

5枚の交代枠を使い切ることにこだわらず、試合展開を考えて最良の選択肢を模索してほしいなと思います。


【選手寸評】
松井(5.0) 良いブロックもあったが、1失点目は角度のないところから決められたり
        パンチングが小さくピンチを招くなどイマイチなプレーも。
ボニ(5.0) クリアが不十分でミスを招くなど今日は粗が目立った。
住吉(6.0) 水戸のMOM。貴重な先制点。イバ相手に守備の強度もあった。
乾 (4.5) 守備の弱さを狙われていたのでは。特に裏に出されたときの対処は下手。
前嶋(5.5) 攻撃場面は少なかったが安定したパス回しや集中した守備は良かった。
外山(5.5) 鋭いオーバーラップが何度か。外山OUTで水戸の攻撃力は落ちた。
平塚(5.0) いつもよりミスパス多し。守備もあまり冴えなかったか。
森 (5.0) 大宮ディフェンスに引っかかりロストする場面は確かに多かったが
       森が不在になったことは後半マイナスに作用した。
奥田(5.5) 攻撃の中継地点として良い形でボールを受けていた。
山口(5.5) 前半と後半終了間際は目立ったが、その間の長時間は存在感なし。
中山(5.0) 空中戦の競り合いやボールキープは最低限の役割を果たしたのみ。
山田(4.5) ボールを奪い切れないのにバランスを崩す動き方をしていて
       悪い流れをもたらしていたのでは。
安東(5.0) 水戸の守備を敷きなおす期待を担ったが、大宮の流れは止められず。
岸田(4.5) CKでマーク外す。以前の試合でも似たシーンがあったような。
ピットブル(5.0)見せ場なし。ボールを受ける回数も少なく不完全燃焼で終わる。
秋葉監督(4.5)
采配により流れを引き戻すことはできず。交代内容も納得感のあるものではなかった。