TOO LONG AWAKE(水戸ホーリーホック応援blog)

水戸ホーリーホックの観戦記録などを綴っています。

2020 J2第7節 新潟1-0水戸

本間至恩の一撃に沈んだ試合とも言えるけど、試合を通じて新潟のほうが1枚上手だった試合とも言える、点差以上の実力差を感じさせられる試合展開でした。

新潟は水戸の最終ラインの裏を効果的に使ってきて、スペースが十分ある状態で右MFの本間や左SBの大本という破壊力十分な選手が1対1を仕掛けてきて、対峙する前嶋と外山は何度も手を焼かされていました。また、効果的に顔を出すボランチ2人がいたり、FWファビオはポスト技術が確かだったりして、新潟が良い形でボールを持つ場面は多い印象でした。

反対に、水戸のほうは攻撃時の迫力がとにかく足りなかった。相手陣内深くまで押し込むところまでは行っても、その先にアイディアが無かったり、相手が嫌がる仕掛けが無かったりして、攻撃が不完全燃焼で終わるシーンが繰り返されました。更にはそのまま相手の鋭いカウンターを食らうことも多かった。きっと、新潟サポーターは試合が動いて以降、終始安心して試合を観ることができていたんじゃないでしょうか。

前節で「今シーズンの水戸は攻撃パターンが豊富」と書いたけど、今節の新潟や千葉みたいに守備を厚く敷いてくるチームに対しては、攻撃がどうしても手詰まりになってしまう。それを打開するためには、ここぞという場面でのキラリと光るプレーが必要な気がします。一瞬の判断の速さだったり、思い切りの良さだったり、粘り強さだったり、何でも良いのだけど。今日の水戸はそれが無かった。無かったというか出せなかった。良い武器を持っている選手はいるので、今日悔しさは次節で晴らしてほしいですね。

最後に気になる点を2つ挙げます。一つは中山について。競り合いやポストプレーで頑張っているとは思うのだけど、今一つ怖さに欠けるのが気になります。プレーが大人しいというか、素直すぎるというか。強引にシュートに持っていく執念や、守備時のボールを奪いに行こうという意識がもっとあって良い。特に守備は「アリバイ守備」のことも多く、新潟のFW渡邉との差を感じました。

もう一つは監督の采配。点を取りに行く意図は分かるけれど、攻撃を組み立てられる山田と山口がどちらもピッチから抜けたことで、結果的に攻撃力が下がったように思いました。中山&ピットブルの2トップも機能しなかったような。松崎も非常に可能性を秘めたものを持っていると思うので、上手く起用してほしいところです。

 

【選手寸評】
牲川(5.5) 危ないシュートをブロックする場面が何度か。失点はノーチャンスか。
細川(6.0) ファビオに起点を作らせない積極的な守備が光った。
ボニ(5.5) 安定したプレーで存在感があった。
前嶋(5.0) 攻撃時に高い位置で絡むのだけど、得点に繋がるにはあと一歩。
外山(5.5) 守備に奔走されられること多し。でも水戸の攻撃はやはり左から。
山田(5.0) 良いプレー見せていたが無念の交代。被カウンターで体力消耗したか。
平野(5.0) 中盤で受けて縦パスを入れたりと悪い出来ではなかった。
山口(5.5) 高い位置でプレーして起点に。水戸の攻撃を引っ張るのは山口か。
森 (5.0) 精力的に動き回ってチームに貢献。
山谷(5.0) 前半惜しい抜け出しが一つ。それ以外は印象が薄かった。
中山(5.0) 身体を張ったプレーはしている。ただ最後の迫力がもう少し欲しい。