2022 J2第1節 水戸２－３仙台 開幕戦は打合いの末に敗れる

水戸ホーリーホックにとっての2022シーズンが１週間遅れで開幕しました。１試合目から、ここ数年継続してきたアグレッシブなプレースタイルを見せてくれましたが、結果はアディショナルタイムの失点による敗戦。精神的ダメージの大きい結果でしたが、内容としては今シーズンに期待できそうな印象を持てました。

特に、新加入選手の質の高さを感じました。

木下康介、素晴らしい。最前線でしっかり競れる選手であり、シュートへの意識や足元の技術も良さげ。身体を生かして懐深く相手にボールを触らせないキープもできる。まだ１試合観たのみですが、コンスタントに活躍してくれそうな予感がします。

前田椋介、良い感じ。そこまで際立ったプレーはなかったけれど、球離れが速くパスの選択もセンスがあり、攻撃の組立てに期待できそう。視野が広いからか質の高いロングパスの供給も何度かあって良かった。

楠本卓海、悪くない。空中戦での戦いもしっかり。ビルドアップも安定感があり、必要とあれば自らボールを運ぶ選択も取れる。鈴木善丈とのコンビは攻撃面でプラスに働きそう。本日３失点という結果なので、守備の部分はもう少し見ていかなければならないけれど。

上記以外にも曽根田、高井などもしっかり良さを見せてくれました。素晴らしいのは、彼らがレンタルじゃなく完全移籍で獲得できていること。ここ数年間はレンタル選手中心がスタメンを占めていたけれど今年は違う。実力ある選手が完全移籍を選んでくれていることに、クラブのブランドの向上を感じます。そして、この流れを作ってくれたのは中山仁斗のような気がします。感謝ですね。

気になったことを１つ挙げるなら、選手交替でサイドに置いていた新里をボランチに持って行った采配。チームの守備強度が落ちて中盤を支配されやすくなるし、本人にとっても得意とは思えない守備負担が増えるため、今季はサイド起用中心のほうが良いのではないかと感じました。

選手寸評 

中山（5.0）ビッグセーブはなし。2失点目は弾いてほしかったかな。
鈴木（5.0）身体を張って守備していた。
楠本（5.5）攻守とも安心して見ていられた。
黒石（5.5）終了間際の失点に繋がるミスは残念だけど、ガンガン攻撃し続けた。
大崎（4.5）ハンドは不運。いつものプレー強度には欠けた。１アシストを記録。
前田（5.5）視野の広さ感じる。今季の水戸のタクトを振るえるか。
平塚（5.0）そこまで悪い出来じゃなかったけど後半早々に交代。
新里（5.0）左サイドでのプレーは悪くなかった。鋭いクロスもあり。
曽根田（5.5）先制点は曽根田→新里→曽根田→木下。よくボールに絡んでいく。
安藤（5.0）泥臭いサッカーは健在。フィニッシュ精度をもっと上げたい。
木下（6.5）MOTM。シュートを１番打った。パスの受け方も良い感じ。
村田（5.0）精力的に動いていたけど、決定的なプレーは出せず。
高井（6.0）得点シーンはお見事。判断力とそれを実現する技術力。
梅田（5.5）得点の匂いがするプレーが結構多くて好印象。
唐山（5.5）惜しいシュートを放つ。今後の伸びしろに期待したい。